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2009年4月22日

「ニュー プラネット」第7号 考え癖や感情も、お身体に大きな影響を与えている


桜の季節は終わりましたが、風も心地よく気持ちのいい日が多くなってきました。
お身体の調子がますますよくなり、気分もよくなりますように!
今号は考え癖や感情も、お身体に大きな影響を与えている、ということについてご紹介したいと思います。

氣・血・水(き・けつ・すい)

人は体調が悪いと気持ちも落ち込みますし、逆に、イライラすることなどが続くと身体にも症状が出てきます。人間関係、家族関係、コミュニケーション不足、などが身体に大きな影響を及ぼすことは皆さんも多少なりとも経験があるのではないでしょうか。

東洋医学では、身体を流れるエネルギーを<氣・血・水(き・けつ・すい)>と名づけ、その滞りや不足が身体症状に現れる、ということを上手く説明しています。たとえば、激しく怒ったり、長い間誰かを恨んだり許さないでいると、身体は多くの資源(エネルギー)を調達し、戦闘モードに突入する準備をしていきます。「怒る」ことは身体の<氣・血エネルギー>を大量に消耗し、他の活動に必要なエネルギーをも使い果たしてしまうこともあります。

大きな感情ストレスは身体に必ず作用する

中国医学の古い医書「黄帝内経(こうていだいけい)」のなかで、<多くの病気の原因は必ず、乾燥、湿気、寒さ、暑さ、風と雨、陰陽と喜び、怒り、飲食、生活習慣にある>と書かれています。先人達は、過度の感情の起伏は氣・血エネルギーを浪費するだけではなく、病気の深い原因のひとつであることを理解していたのです。
心の中に溜め込んでいる、長期間の自分でも気づかない怒りなどの感情は、身体に痕跡を残します。

東洋医学では、過度の怒りは「肝(カン)」(カラダのエネルギーを巡らせる働きを司る)を傷める、と考えています。肝(カン)の働きが低下、阻害されると、<氣・血エネルギー>の巡りが減り、「心(シン)」システムに入るエネルギーが低下し不眠や過度の動悸などが出てしまい、さらに、「脾(ヒ)」という消化吸収を司る機能が低下していきます。そのため、いわゆるストレスで不眠症状や胃腸症状が出現することが多いのです。

サムライジャパンのイチロー選手も、胃潰瘍になるくらいですから、大きな感情ストレスは身体に必ず作用するのです。このように、ヒトの身体は、外界の様々な情報を受けて

→ 肝(カン)システム<エネルギーの運搬>
→ 心(シン)システム<睡眠・心理・精神症状>
→ 脾(ヒ)システム<消化・吸収による血エネルギーの生産> 
→ 肺(ハイ)システム<呼吸・排泄>
→ 腎(ジン)システム<排泄>
→ 肝(カン)システム→・・・・・・・

というようにエネルギーが巡ることで成立しているのです。

常に悪いことばかり心配していたり、感謝する気持ちを失い不安や不満でいっぱいであったり、いつもイライラ怒っていたりすることは、たとえ、表面的には穏やかであっても、内面の心の中に溜め込んでいるだけで身体に何らかのサインがでてきてもおかしくはないのです。

対処法について

<氣・血・水>のエネルギーは本来、カラダのさまざまな通路(経絡・血管・リンパなど)を通って巡っていますので、エネルギーが浪費されたり、滞りがある場合の対処も何種類か考えられます。

1)エネルギーをしっかり取りいれる

これは今までの号でも書いていますが、食事内容や丹田呼吸、睡眠時間(早寝、早起き)やその質など生活の習慣に大きく関係しています。

2)エネルギーの浪費に気づき食い止める

今まで述べてきたように、心の中に積もった怒りや苦しみなどは表出されなくてもエネルギーを浪費しています。
ですから、自分のこれらの感情や考え方のクセに気づいて、できるだけ気持ちをスッキリ切り替え、発散することが大事です。
イライラしたり怒りをもっているときは、ひっそりと紙に書いて燃やしたり破いてしまえば、誰にも言わずに心に積もらせることもなく、溜め込んでいくよりはるかに健康的です。
心が苦しいときは、診療でも遠慮なく伝えてください。医師には守秘義務がありますので、遠慮は不要です!

3)エネルギーの流れや巡りをよくする

運動は、<氣・血・水>エネルギーの流れをスムーズにするメリットがあります。また同様に、適切なマッサージも東洋医学では主要な治療法として重要視されています。
日本では、まだマッサージといってもリラクゼーションの意味合いが強く、贅沢やリラックス効果のみととられることがありますが、経絡やリンパなど体液の流れやエネルギーの流れをよくする、という視点からは治療として大事な位置をしめます。

当院でのグループエクササイズの運動メニューや自然療法(フラワーエッセンス・トリートメントなど)は、この点を大切にプログラムしていますので、ご利用下さい。

先に挙げたイチロー選手も試合後は夜、30分以上の足裏マッサージを日課にしているそうですが、これは非常に重要なセルフケアだといえます。当院でもリフレクソロジーとしてメニューに取りいれることが決定していますのでご興味のある方は楽しみにしてください!(5月~開始予定)

心と身体のつながりが大切です

このように、心や身体のつながりは目には見えませんが、ウエルネスには欠かせない、大事なポイントです。
主流医学では、このつながりの大切さはあまり主張されませんが、ぜひこの点を知っていただいて日常の生活に生かしていただきたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!