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2009年5月12日

「ニュー プラネット」第8号 野口晴哉氏の「整体入門」


5月に入りました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
連休にたくさんの本を読みましたが、今号は本の中から特に心に残ったものをご紹介したいと思います。

まずは、野口晴哉氏の「整体入門」から。亡き野口晴哉氏は野口整体の創始者で日本の東洋医学を代表する人物です。医師法で守られていなかったにも関らず、主に人の氣を読み取り、的確に診断治療したと言います。野口晴哉氏は多くの書籍を遺していますが、この「整体入門」に興味深いことが書かれていました。

「ムチウチ症と被害者心理」という項目に交通事故などの後遺症のムチウチ症について書かれています。

以下書籍より抜粋:

「自動車の衝突事故は、今までも始終あったのです。それが最近になって圧倒的に増えたのはなぜだろうか。そういう人が道場にもたくさんくるので調べてみると、ぶつけられたのだから首が狂ったはずだ、狂ったのだから手がしびれるはずだ、しびれているからこういうようにムチウチ症状が起こるはずだ、という観念症状、あるいはムチウチ症という言葉の自己暗示によるものが非常に多い。今まではこんなに多くなかったかなと思ったが、事故の増えた割合を計算に入れても何十倍か多くなっています。だからムチウチ症といわれるものの中に、観念症状がかなり多くなってきているということは確かです。・・・・(途中略)・・・すでに頚椎の異常は正しているのに、治りきっていない。治らないムチウチ症状というのが意外に多い。そういうのに心理処置を行うと、すぐ治ってしまうのです。・・・・・・・そういう観念的な病気というものは意外に多くて、当人が納得するまではそれが続く。無期限に未来永劫に持って歩く症状もあります。」

つまり、一概には言えませんが交通事故後の症状に限らず、心や本能的なものの中に入っての処置をしないと症状はなかなか上手く治っていかない、という私自身の臨床経験からの意見を支持するものだったのです。
この、自分でも氣がつかないような心や潜在意識というものの中に分け入っていくことが、これからの医療でも重要となってくると感じました。ご興味のある方は 

ちくま文庫 「整体入門」  野口晴哉 著  をどうぞ。

“関係性の大切さ”

また、私が特に感じるのは、「関係性」の大切さです。
私たちはこの地球上で生きている以上、必ず何らかの関係性とは無縁でありません。
様々な人間関係がなければ、自分のこともよく理解できないでしょう。
夫婦関係、親子関係、職場の人間関係、などなどしかりです。この他者との「関係性」は、無意識の習慣によって良い・悪いのラベルがついて自分の中で整理されています。
たとえば、自分に優しい→いい人、あんなことを言う→いやな人、というわけです。こうした情報はほとんど更新されずにいます。それらが時には大きなものになり、身体症状にあらわれることもあるのです。
そんな時、以下にご紹介する 「生命は」 という吉野 弘さんの詩を読み返します。
吉野さんのこの詩は、どのような人と人のつながりをも大切にする、「よりよく生きる」視点を教えてくれる氣がするのです。  

生命は      吉野 弘

生命は
自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和

しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき私のための風だったかもしれない

5月に入り、新しいエネルギーを感じます。当院でも徐々にではありますが、多くの手法をご紹介しています。
是非ご自分の心をひらいて、ご自分にあった選択をしてください。
そのためのサポートをしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに!