ニュースレター

2009年8月21日

「ニュー プラネット」第13号 血管のナイス・エイジング


暑い毎日ですがお身体のメンテナンスはいかがでしょうか?
今回は前号に引き続き「ナイス・エイジング」について、特に血管のナイス・エイジングについてです。

若い血管は、柔らかいゴムホースのようにイメージできます。柔軟性があり、血液の流れや血圧にもびくともしません。一般的には加齢変化とともに血管は少しずつ硬くなっていき、これが血管の動脈硬化の始まりと言えます。
通常の単なる血管の加齢変化にとどまらず、「病的な老化」が加わってしまうと、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳血管性の疾患、認知症などの発症リスクが高まります。
脂質、糖質の異常があると血管が年齢変化以上に硬くなり「血管の病的な老化」に発展してしまうのです。
血管内の余剰なコレステロールは酸化して血管壁の細胞を傷つけやすくなり、動脈硬化を加速してしまいます。高コレステロールに加えて、高血糖という組み合わせが血管のナイス・エイジングに最も害のある組み合わせだと考えられています。
これらの変化を予防していく手だてとして現在血管のナイス・エイジングに注目されているものはいくつかありますが、この中でも、日々生活に取り入れやすくアプローチしやすい方法をご紹介したいと思います。

まず、食事についてですが、カロリーについての知恵はだいぶ一般的になってきていて、皆様も頭の中に入れている方も多いと思います。
しかし最近のナイス・エイジング(血管の)に対する研究では、カロリーよりもGI値(グリセミックインデックス値)が大切だとされています。
GI値とは、食べ物が胃腸で消化されてから糖として血液中に取り込まれる時間をブドウ糖を100として比較した値のことです。値が100に近いほど、血糖値が急激に上がりやすく、0に近いほど上昇はゆっくりになります。
血糖値の急激な上昇は、長くみるとインスリンの代謝に影響してしまい、糖の処理が滞ってしまうことになるので、血管の病的な老化に影響を与えるのです。

主な食品のGI値を参考までに挙げておきます。バランスが最も大事、ということもお忘れなく。

  • 100% ブドウ糖
  • 80~99% コーンフレーク、にんじん、はちみつ
  • 70~79% あわ、白米、じゃがいも、かぶ
  • 60~69% 白パン、玄米、小麦、バナナ
  • 50~59% そば、スパゲッティ、やまいも
  • 40~49% サツマイモ、オレンジ
  • 30~39% ひよこ豆、りんご、牛乳、ヨーグルト
  • 20~29% インゲンマメ、そら豆
  • 10~19% 大豆、ピーナッツ

それから、抗酸化作用の高いとされる血管のナイス・エイジングにおすすめの食材としては、トマト(リコピン)、緑茶(カテキン)、小豆やぶどう(ポリフェノール)などがあります。

2番目は歯周病と動脈硬化の関係の研究です。

歯周病になると歯肉が腫れ歯周ポケットといわれる歯と歯肉の間の溝が深くなっていきます。ここに住み着く細菌が血流にのって血管の中に入り込み、菌の毒素が血管壁の内皮細胞を傷つけ動脈硬化をすすめてしまう、ということが細菌の研究で言われています。
毎日の歯のお手入れも心をこめてしっかりする他、半年に1回程度は歯科でクリーニングを受けることもよいと思います。

また、自分では気が付かないうちに歯を食いしばっているほど顎関節周囲の緊張が高く、それが歯周病に関係することもあります。
緊張は交感神経へ過度の偏りによるものですから、この点は当院スタッフの様々な手技療法をご活用ください。1日に数回は丹田呼吸とエクササイズをして体内の有害物質を吐き出し、血行を促進させることも忘れずにしたいものです。

最後に、日々取り入れやすい方法として、糖化によって生じる老廃物の蓄積を和らげると期待されるハーブがあります。カモミール、どくだみなどのハーブテイーがおすすめです。手軽に取り入れることができるカラダに優しいこれらの方法を併せておすすめします。

「ストレスがあるから」、「年だから仕方ない」、と簡単に片付けてしまわずに、日々できることがたくさんありますので是非簡単なところからお試し下さい!
明日のナイス・エイジングは、今日の心身のあり方が反映されると思います。がんばりましょう。
では、また次号もどうぞお楽しみに!