ニュースレター

2010年10月16日

「ニュー プラネット」第22号 運動とやる氣について


夏の猛暑がうそのように、あっという間に朝晩は涼しい季節となりました。
運動会、秋の行楽、などなど皆さま活動されていることと思います。

さて、今号は運動とやる氣についてのご紹介です。

何らかの運動習慣をすでにお持ちの方々は、運動しないと気持ちが悪く落ち着かない、ということをおっしゃる方もいます。これも度をこして、いきすぎますと運動中毒に近くなってしまい、思わぬ怪我やお身体の不調につながります。

一方、エクササイズの適度な習慣を持たない方の言い分を聞きますと、
時間がない、
楽しいと思えない(体にいいからやるのですよね・・・という義務感)、
なかなかやる氣がおきない、
そしてその結果運動は後回しになっている

という方がとても多いと感じています。

さて、ここで!大切な真実をお伝えしたいと思います。

それは、やる氣がおきてから習慣を変えるということは永久にできないとほぼ同じ、ということです。

脳の側坐核というところが活動すると、いわゆる<やる氣>が出るのですが、側坐核が何かをやりはじめないと活動しないので、やりはじめないと、やる氣はおきないのです。

運動習慣も同様です。

まず、エクササイズなりウオーキングなりなんでもいいのですが、ご自分が取り組みやすく興味を持てる身体運動をし始めないと、やる氣がおきてこないのです。

ですから、私には向かない、好きになれない、というこれまでの思い込みをいったん脇において、まずは体験してみる、ということをお勧めしたいと思います。

さらに、脳についての研究からは、大勢(グループ)で取り組むのがなおよい、ということが言えます。

社会的な刺激―複雑で、やりがいがあって、楽しい刺激―によってニューロンが発火し始めます。そのような精神活動が運動による効果と結びつくと、脳が成長する可能性が最大になるといわれています。

実際にブリンストン大学の神経科学者のラットの実験では1匹だけの環境におかれたラットと集団のラットをそれぞれ12日間走らせたところ、グループのラットに著しいニューロン新生が認められています。

短期間の運動に限ると、孤立した状態では生き残りへのストレスがニューロン新生を抑えてしまいますが、社会とのかかわりがあるとストレスホルモンをつかさどる部位の反応が鈍くなり、ニューロン新生を妨害できなくなる結果ニューロン新生が助けられる、と考えられています。(運動が長期習慣化すると孤独な運動でもニューロン新生がみられています。)

エクササイズといってもその場所がなかなかない、その氣になれない、などのお声を感じますが、以上のことからもぜひ手ごろな運動を楽しみながら、仲間やグループ単位で習慣にすることをおすすめします。

今号にあげました様々な研究結果は、次の本と資料からお借りしています。
本『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョンJ・レイテイ著 NHK出版
資料『ほぼ日刊イトイ新聞―脳の気持ちになって考えてみてください』
この『脳の気持ちになって考えてみてください』は大変わかりやすく興味深い対談が載っております。プリントアウトしてファイルにしてありますので待合室での待ち時間などに是非ご一読ください。目からうろこが落ちまくると思います。笑

何であれ、身体を動かしていることが習慣化すればまったくそれ以前の思い込みはただの思い込みに過ぎなかった、と思う日がくることと思います。気分がよくなる、痛みがなくなる、のを待っていないで、自分から動き出すことが大切だということです。
それに適した季節の今から是非どうぞ。

今号も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
次号もお楽しみに。