ニュースレター

2010年11月25日

「ニュー プラネット」第23号 これからの時期を快適に過ごすためのコツ


11月も残りわずかとなり、今年も1年の締めくくりが近づいてきました。
東京ではまだ本格的な寒さはないようですが、冬は気温が低く、気圧が高いことが多く
気候的にも交感神経が優位になります。そのため、お身体の何らかの症状が強くでたり、心筋梗塞や脳卒中が多くみられる時期にもなります。
毎号重なることがありますが、これからの時期を快適に過ごすためのコツをご紹介します。

私たちの身体は、自律神経(じりつしんけい)の働きで、休むことなく呼吸をして心臓が動き、汗が出て、食事も消化され、排泄もなされます。体温、血圧、体内水分量などを調整して生存のためうまく働くように、わざわざ命令しなくても、意識しないうちにこれらは自然に働いています。ありがたいことです。
けれども、私たちは普段これらの無償の働きをほとんど意識しないため、心身のどこかが不調になってはじめて、まず肉体に文句をつけます。

膝が痛くなって歩くのに不自由だ(なんでこんなになったのかしら!)
腰が痛くて仕事に支障が出る(なんで腰が急に痛くなるんだろう)
イライラしたり落ち込んだり氣持ちがすぐれない(情けない・・)
ガンになった(これまで大きな病氣をしたことがないのに!)
などさまざまです。

もちろん、これは人間として当たり前の反応なのですが、ここで少し身体、自律神経の言い分を聞いてみましょう。解決策のヒントがあるかもしれません。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つのシステムがあります。

簡単に言うと、交感神経は身体を戦闘態勢におきます。
いつでも狩りができるように、いつでも逃げ出せるように、生き延びることを第一の目標としますので、筋肉は収縮し血管も収縮、血圧は上昇、心臓は速く動き、胃腸の動きは停滞し、発汗は促進されます。

一方、副交感神経は心身をリラックスさせる働きをしますので、筋肉・血管はひらき、血圧は下降、心臓はゆったりと動き、胃腸の動きは活性化して発刊は抑制されます。
これら2つの系は、常にシーソーのように働いていて、両方とも大切な役割を果たしていますが、過剰な負荷によってシーソーが動かなく(もどらなく)なってしまう状態が長く続き、慢性化すると心身に何らかの症状が自覚されるようになります。

交感神経が優位になりすぎても、副交感神経が優位になりすぎても、ともに病氣のリスクが発生します。しかし、生きているからには何もアクシデントがない人生とはありえないのですから、一時的な偏りに目くじらをたてるような監視的視点ではなく、どちらへ傾いても、またうまくバランスできるような、自律神経本来の働きを信頼しサポートするような生活習慣とコツを知っている必要があります。

バランスを崩しすぎたな、と早めに自分で氣付いて、自律神経系本来の働きに意識的に同調する姿勢が大切です。
自発的治癒のスイッチを入れるとは、このシステムを信頼するということです。

大きな指標は以下の4点です。

①自分にとってのストレスをみつめる

何か氣になることやストレスはありませんか?と伺うと、多くの方が、別にストレスはありません、ストレスは特に感じていません、などとおっしゃいます。
けれどもここでいうストレスとは、単に生活が厳しく大きな負荷がかかっているということだけを言いません。
あなたの頭で考えているストレスではなく、自律神経系にとってのストレスです。
ですから、夜中でも電気がついているとかサイレンが聞こえるとか他人事でもテレビで恐ろしいニュースが毎朝流れる、などということも自律神経系を乱すことにつながります。
これらのことが自分にとっての大きな負荷なのだ、と氣付くだけでもまずは大きな1歩になります。

②病氣の恐怖をみつめる

例えば関節痛を自覚すると、まず一番の心配は自分で歩けなくなったらどうしよう、という方が多いと思います。
これが例えばガンなら、不治の病だと思い込み死んでしまう、となります。
確かに世間では圧倒的にガンで亡くなり、関節痛や腰痛で大きな手術を受けるということが思い込まれています。主流医学なくてもガンが治癒した人や、腰痛を卒業した人も多いのですがこれらのことはあまり報道もされず広く知られないので自分のこととして信じることができないのです。
けれどもどんな難しい病名がついていても、本当は必ず何らかの方法があると思います。自分自身が、治る、寝たきりにならず健康的に寿命を全うする、と信じられなければ周囲も同じでしょう。寝たきりになることを心配しているんだ、ガンで死ぬことがこわいんだ、とまずは自分のおそれていることをしっかりとみつめます。
そして、おそれをしっかりとみたら今度はそこから離れて、健康についての一般的知識ではなく、自分がどうありたいか、をいつも思い浮かべましょう。
痛みや不具合がどうであるか、ということよりも、まだ先の、くるかもわからない<寝たきり>に対しての不安と心配で縮みあがっているココロをほぐすことに焦点をあわせます。ここから治癒への道がひらけてくるからです。
例えば、手術をしないとこれこれこうなります、5年生存率は何%です、というようなことであっても、怖れを植えつけるような医療者の発言を聞いたら、これはその人の意見だ、というくらいに考えて自分にとっての真実だとココロに響くかどうかをよくよく点検しましょう。

③抑制を主体とする治療だけですまさない

抗生物質、抗炎症剤、鎮痛剤、抗加齢療法などにみられる、なりたくないものを押さえ込むことだけを主眼とした治療だけでは免疫系、自律神経系と調和しません。
痛みが強いときに、一時的に痛みを抑える薬を使い、他の方法をも取り入れる、ということはよいとおもいますが、痛みを抑えることだけで原因が消滅していくわけではありません、このことを知っておく必要があります。
人間の身体では、損傷を受けた箇所を修復するときにプロスタグランジンが痛みや発熱をおこして血管を拡張し血流を促し、その結果、損傷箇所に血液が行きわたり、栄養を運び毒素や老廃物を排泄し回復を促すという流れがあります。
つまり真実は、まず先に生体損傷があり、それを修復するための自然な、身体の回復へ向けた過程で痛みが出てくるということなのです。
多くの鎮痛剤は、プロスタグランジン生成を抑制することで痛みを抑えるのですが、これは長期続くと交感神経優位の状態に固定されてしまい血流低下の一因になり慢性交感神経優位の悪循環にはいってしまいます。ですから鎮痛剤は痛みがひどく耐えられないときのみに使用を控え、ストレス対処に重きをおく必要があります。

④積極的に副交感神経を刺激してスイッチのキレをよくする

自律神経系の2つのシステム、交感神経と副交感神経はともにその働きが大切でどちらが悪者でもありません。どちらかに大きく振れても、中庸にバランスするようなキレのある心身をめざしていけばいいのです。
何らかの痛みや不具合に悩んでいる方の多くは交感神経が優位にあるため、副交感神経がしっかりと作動するような作業を意識的にとりいれればいいのです。
腹式呼吸、早めの就寝時間、テクノストレスから離れる時間を持つ、軽めの運動習慣をもつ、自分を追い詰めないような精神面のケアの時間を積極的にもつ、などに氣をくばりましょう。
逆に副交感神経が過度に優位になっていることに由来する不具合にはアトピー性皮膚炎、花粉症、肥満やうつ病、だるい、クヨクヨしやすい、などがあります。この場合は食事を少なめにする、甘いものを控える、昼間に全身運動をする、早寝早起きをするなど時代に逆行するかのような習慣を心がける必要があります。

以上のことは、大まかな指標ですが心にとめておくと良いコツであると考えています。

自分でできることをやったらあとは天におまかせする、という1歩引いた<不具合をも引き受ける>あり方が自律神経系の無償の働きをサポートし自発的治癒への道をひらくことになると思います。

時に粘り強く、大いに笑いながら日々を大切にしたいものですね!

今、笑顔であれば、明日も、そして1年後も笑顔だと思います。
だからこそ、今がどんな状況でも、この瞬間から、少しでも笑顔でいられる工夫をしていきましょう!

今号も最後までお読みいただきありがとうございました。