ニュースレター

2012年9月10日

「ニュー プラネット」第34号 脳に大きな栄養を


残暑お見舞い申し上げます。
9月も暑く始まりましたが、朝晩はいくらか風を感じるようにもなってまいりました。
夏の日常の活動のお疲れが少しずつ出始めるのは秋、秋分から10月末くらいまでが毎年、夏の疲れによるお身体のサインが多い時期です。

今年もとても暑かったので、知らず知らずにため込んだ疲れ(毒素や老廃物など)が排出されやすいように、心地よい運動と、好奇心旺盛な心持ちベースに、軽めの全身運動、ストレッチ、マッサージ、針灸などを適宜ご利用ください。

今号では、脳の老化を齢のせい、と思っているかたへの朗報です。また、脳の老化はまだまだ関係ないわ、と思っている方へも、おそらく朗報ですので、是非参考になさってください。

とりあげる本は、トメさんのマンガイラストとともに、脳科学者の池谷先生のわかやすい解説が好評の
「のうだま 2」 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!
 上大岡トメ 池谷裕二
です。

以前も池谷先生の「のうだま」で、やる気の秘密をご紹介しましたが、
「のうだま 2」では、脳の神経細胞が加齢でほとんど減らないこと、や年齢と共に記憶力がおとろえるのはマスコミや「常識」としての思い込みが原因だ、と最新の研究成果の紹介とともにはっきりと書かれています。

齢をとると記憶力がおとろえるのは「氣のせい」だと書かれています!

つねづね考えること、感じていることが身体に大きく影響を与え、また、逆もしかり、と感じていますが、本当に、脳の細胞すらもその例外ではない、ということなのです。

ですから、どこかが痛いのも、忘れっぽいのも、おそらくほとんど「齢のせい」ではなく、齢のせいだと思い込んで信じきっているからだと言えます。
逆に言えば、齢のせいにしている限りは物忘れや記憶力の衰えは続くということです。

また、つねに人生に好奇心をもって、飽きていないことが、池谷先生が解説し書かれているように、脳には大きな栄養になるということも大切です。

以前のNHKの朝のドラマ「カーネーション」の主人公、コシノジュンコさんの亡きお母様のように、いくつになっても「今日がこれからの中で一番若い日。だからいつも人生これからや!」の姿勢を見習いたいです。
「のうだま 2」が、なんとなくのあたりまえの日常の中にも、好奇心と感謝を感じる、こころのありようを練習していくのによいきっかけになるのではないかと思います。

クリニック待合図書にも数冊ありますので、ぜひご一読ください。
そして、実行しましょう。

「齢をとっても、脳の神経細胞の数は減らないです」と脳の研究者が証明しています。

さて、診療の中での会話から、診療中に涙される方がたびたびいらっしゃいます。
泣くからには、その人なりの何らかの心的なひだがあるのだと思います。
泣いていかれる方は、例外なく全員、心の重荷や何か本当は氣になっていたこと、を下ろして生命のかたまっていたエネルギーが少しゆるみ、動き出すのだと感じています。
実際、涙されたあとは入室時にくらべいくぶんリラックスして、くつろいだあたたかい笑顔(泣き笑いであっても)になります。

私が感じるのは、泣くのは、ときに有効な薬になるということです。
泣くことを禁じられることが多い社会背景がありますが(特に男の子は「いつまで泣いているの」と育てられます)、泣くことで感情の縛りがゆるみ、エネルギーの動きがゆったりとするのです。
悲しい音楽を聴いて共感して泣くもよし、本を読んだり映画をみたりして感動して泣くもよし、泣いて健全な心のありようにもどることができるのなら、ある時は思いっきり涙を出してあげましょう。
そして存分に泣いた後は、笑顔やほほ笑み顔で、脳に幸せをみつけるよう働きかけましょう。幸せだから笑うのではなく、笑顔になるとしあわせ氣分になる、と池谷先生の「のうだま」に書いてありましたね。実行していきましょう。

残暑厳しい日が続きますが、少しずつ秋のペースになじんでいきましょう。
今号もお読みいただきありがとうございました。