
自然治癒力、自己治癒力、治癒系、治癒システムなどの名称は、すべてある1つの方向を指し示しています。 治療(トリートメント)は外部からほどこし、治癒(ヒーリング)は内部から起こるものです。治癒・Healing(ヒーリング)という言葉は、「ひとつの全体にすること」という意味を持ち、「何かを治す」という意味ではありません。
私たちの身体に備わる治癒系は、誰にでもつねに存在し、いつも作動しているのですが、アンバランスを引き起こしている力が、もとの自然な状態に戻ること(回復)を目指している治癒システムの能力をこえた場合、それが「病気」という現象として現れてきます。
したがって、「病気の症状」は肉体にでてくる結果のようなものであり、それが生じるまでには、本来身体に備わった治癒系の働きを上回るほどのアンバランスを引き起こしている力が存在する、ということになります。
アンバランスを引き起こす要因としては、「食事」「呼吸」「運動」「心の状態、持ち方」「考え方」などの偏りなどが挙げられます。そのほかには、「住・職の環境」などもあるでしょう。つまり、私たちが日常で当たり前のようにしている、ごく普通のことが心身に大きな影響を与えていますし、その逆もあるということです。
ですから、身体の外部から受ける「治療」は、もちろんときに大変有用ではありますが、治癒系の働きを有効化できないほどの大きなアンバランスを、中庸に戻すことなく放置していると、アンバランスは是正されず、再び同じ部位か別の部位に新たな(と思える)症状をおこすことになります。
「食事」(つまり口にいれるもの)、
「呼吸」(酸素やプラーナの取り込み、全身へのめぐり、排出)、
「運動」(有効に身体を動かしエネルギーのめぐりをよくすること、排出)、
「心の状態」(感情や思考は目には見えないがエネルギー的な実体のあるものである)
など、自分で意識することができる事柄から「生命の基本的な力」が成り立っているということ、また、そうであるならば、私たちは病気や不具合に対しても無力ではなく、
自分で積極的にかかわる、という自律姿勢が大切だということです。
簡潔に言えば、感情や思考を含めた、ライフスタイル全般が、健康(または、不健康)の大きな基盤となるのです。これが、神経系・血液・免疫系・内分泌系などの身体内の生理的条件を決め、自己の治癒系の作動を力強くスイッチ・オンにすることで全体がつながり常に循環しているのです。
そのダイナミックな循環の「輪」のどこかにひずみが生じると、それは程度の差はあっても、全体に影響を及ぼします。
これからは、誰かに外部から「治してもらう」という一時的な避難経路をとるのではなく、自分自身の内に皆が必ず持っている治癒システムを大いに作動させるような心・身・魂の調和を考え、目標とする時代です。
「心身の真の健康」には、自分自身で考え、選択できることも多く、これが、まず健康への大きな第一歩となる、という<自律性>にも気づいていただきたく思います。
自分自身の健康状態をよりよいものとして維持することは実現可能な、できうることですし、そのためのアドバイスこそ、当院のめざす医療です。
当院の自然療法部門では、以上の思想を基本にして、西洋医学を修めた医師が診療を担当いたします。
自己治癒力を信頼してナイス・エイジングを生きましょう。私たち1人1人がそうすることで、周囲へもよい影響を発信することになり、未来へ続く子供たちにも1つの道しるべを残すことになると考えています。
当クリニックの自然療法全般をそのように自律性をもってご利用いただければ、大変うれしく思います。
なお、当院の利益の一部は子供の教育・福祉・森林事業に寄付しています。